歴史や作品に関する用語
あ行
- 歌合 歌合とは、和歌を用いた遊戯の一種で、左右二つのチームに分かれてお題に沿った和歌を詠み合い、どちらのチ
- 御家流 御家流とは、広い意味では茶道や書道といった芸道の分野で、ある特定の流儀を指す言葉のこと。書道では尊円流
- 王羲之 王羲之とは、中国東晋時代の政治家であり書家。現代の書の芸術性を確立した人物。後の時代の書に大きな影響
- 欧陽詢 欧陽詢とは、中国唐の時代の政治家であり書家。初唐の三大家、唐の四大家の一人。虞世南、褚遂良とともに王羲之
- 小野道風 小野道風とは、平安時代前期の書の名人であり三蹟の一人。当時の宮廷や貴族の間では「王羲之の再生」と言われる
- 折紙 折紙とは、紙を横半分に折って書いた文書のこと。表裏両面とも折り目を下にして書くため、開くと折り目を境に
か行
- 漢詩 漢詩とは、中国の伝統的な詩のこと。二つの形式があり、唐以前に作られたものや唐以降でも唐の時代の形式に従って
- 顔真卿 顔真卿とは、唐の時代の政治家であり書家。唐の四大家の一人。顔真卿は初唐以来書の模範とされていた王羲之の
- 空海 空海とは、平安時代初期の僧で、真言宗の開祖。平安時代の三筆の一人。弘法大師とも呼ばれている。遣唐使として
- 虞世南 虞世南とは、中国唐代の政治家であり初唐の三大家、唐の四大家の一人。唐の二代目皇帝である太宗に仕えた。欧陽詢、
- 古筆 古筆とは、広い意味では古人の筆跡のことを指すが、一般的には平安~鎌倉時代にかけて書かれた和様書道の優れた
- 古筆切 古筆切とは、本来冊子や巻物として保管された古筆が、後の時代になってひとつひとつの作品に切り離されてしまった
さ行
- 嵯峨天皇 嵯峨天皇とは、平安時代初期の天皇で、平安時代の三筆の一人。唐の文化への関心が強く、唐風の書道や漢詩を好んで
- 三色紙 三色紙とは、平安時代に書かれたかなの書作品である『寸松庵色紙』(すんしょうあんしきし)『継色紙』(つぎしきし)
- 三蹟 三蹟とは、平安時代中期に活躍した書の名手のこと。小野道風、藤原佐理、藤原行成の三人を指す。和様書道の土台
- 三筆 三筆とは、日本の書道史上で特に優れた三人の書道家を指す言葉。単に三筆と呼ぶ場合、一般的には平安時代初期に
- 集字 集字とは、作品を書く時に参考にするために古典から筆跡を集めること。または、集めた文字を使って文章に仕立てる
- 初唐の三大家 初唐の三大家とは、中国初唐時代、二代目皇帝である太宗に仕えた臣下の中で特に優れていた虞世南、欧陽詢、褚遂良
- 世尊寺流 世尊寺流とは、藤原行成を祖とする和様書道の流派の一つ。藤原行成が建立した世尊寺という寺院と、世尊寺という家名
- 尊円流 尊円流とは、書道の流派の一つで書道の御家流。青蓮院流、粟田流とも言う。藤原行成が起こした世尊寺流から分化し、
た行
- 拓本 拓本とは、石碑や金属器などに刻まれた文字や模様を、墨を使って紙に写し取ったもの。または、刻まれた文字や模様
- 橘逸勢 橘逸勢とは、平安時代初期の貴族であり書家。平安の三筆の一人。空海や最澄と共に遣唐使として唐に渡った。唐では
- 短歌 短歌とは、和歌の形式の一つで、五・七・五・七・七の形をとるもの。合計で31字であることから、「三十一字
- 褚遂良 褚遂良とは、中国唐代の政治家であり書家。初唐の三大家、初唐の四大家の一人。唐の二代目皇帝太宗に仕えた。欧陽詢
- 唐の四大家 唐の四大家とは、初唐の三大家である欧陽詢、虞世南、褚遂良の三人に、中唐の顔真卿を含めた四人の書の名人の
は行
- 俳句 俳句とは、日本の定型詩の一種で、五・七・五の形をとるもの。俳句には、五・七・五で詠む、季語を入れる、「切れ」
- 藤原佐理 藤原佐理とは、平安時代中期の貴族で三蹟の一人。流暢で躍動感のある筆跡を持ち、特に草書に精通していた人物と
- 藤原行成 藤原行成とは、平安時代中期の貴族で三蹟の一人。藤原行成の筆跡は「権跡」(ごんせき)と呼ばれる。これは、藤原行成
- 墨跡 墨跡とは、墨と筆を用いて書いた文字を指す言葉。さらに意味を限定すると禅宗の僧侶が書いた書のことを指す。前者は