半紙の種類(製造方法別)

目次
半紙

紙の製造方法と特徴

 紙がどのように作られているかご存知ですか?紙は植物の繊維を細かくしたものを水や糊と混ぜ、薄くのばした後に乾かすことで出来上がります。これを、紙をすく(漉く/抄く)と言います。

 かつては職人の手で一枚一枚丁寧に紙は漉かれてきました。現代ではより効率よく大量生産できる方法が研究された結果、工場の機械で作られるようになりました。

 書道で使われる紙も同じように作られています。漉き方の違いによって変化する紙の特徴を機械漉きと手漉きに分けて紹介します。

機械抄き

 西洋で発明された紙の漉き方です。薄くて均一の質の紙を作ることができます。

  1. 円網抄きまるまみ
    原料は広葉樹のパルプ。洋紙を習字の紙用に作ったもの。表と裏の違い一目でわかる。表面がツルツルしていて筆が滑りやすい。書いた字が滲みにくく、擦れにくい。しっかり乾かさないと墨が垂れる。
  2. 短網抄きたんもう
    機械で漉いたことには変わりないが、円網漉きとは違って、手漉きの和紙と同じ原料を用いて作ることが可能。手漉きの紙と似た感触の紙を作ることができる。手漉きに比べると表現力に乏しい。

手漉き

 日本や中国の伝統的な紙の製造方法です。職人が木造の簀の子を用いて一枚ずつ紙を漉いていきます。厚さや質にややムラが出ますが、味のある紙ができます。

  1. 生紙せいし
    加工や装飾が一切されていない紙。一枚の大きな紙から裁断して書道用の半紙の大きさになる。表面がごわごわしており、筆の運びはあまり良くない。滲みやすく、線に深みが出る。原料によって特徴も変化し、厚みがあって正面がざらついているものから、薄手で正面がやや滑らかなものまで多数。
  2. 加工紙
    手漉きの和紙に模様を付けたり、金箔を貼ったりして装飾したもの。練習用に使うのは勿体ない。作品用に使うべき。近年では機械で抄いた紙に装飾を施した加工紙もある。

一般的に工場で大量生産されるものほど安価で手に入りやすく、手漉きのものほどより高価になっていく傾向にあります。

 紙は製造方法の違いが顕著に表れます。例えば習字の練習用として円網抄きの紙を使っていると、いざ清書用に高級な手漉きの紙を使った際に、書き心地の違いにかなり驚くことだと思います。

 安価であるからといって、手漉きの紙の質とは程遠い円網抄きの紙を安易に使用することはあまりおすすめしません。なるべく練習用と清書用で近い質の紙を使用する方が混乱せずに済みます。

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