筆画と書道の基本

目次

筆画とは

 漢字を構成する要素であり、最小の単位のことを筆画(ひっかく)、あるいは点画(てんかく)といいます。筆画の数のことを画数、筆画を書く順番のことを筆順といいます。「点」から「折」までの八つの筆画を基本とし、他の筆画はその応用となります。これらの筆画を組み合わせることで漢字が成り立ちます。

筆画の名称
名称(中国語) 日本語での呼び方 画像
点 てん
点
横 よこ
横
竪 たて
竪
提 はね
提
捺 (右)はらい
右はらい
撇 (左)はらい
左はらい
鈎 はね・かぎ
鈎
折 おれ
折
彎 そり(左)
彎
斜 そり(右)
斜

永字八法とは?

 筆画とはまた別に、筆法には永字八法という基本的な技法があります。「トメ」や「ハライ」といった書に必要な八つの技法があるのですが、「永」という漢字にはこの八つの技法全てが含まれていることから、永字八法と呼ばれています。

 筆画が漢字の各パーツとするなら、永字八法は筆画の中から代表的な八つのパーツを取り上げたものと考えてください。

永字八法一覧
永の字での画数 呼び方 筆画の説明 折法 筆画の対応箇所
側(ソク)
側(ソク) 点 三折法 点
勒(ロク)
勒(ロク) 横画 三折法 横
弩(ド)
弩(ド) 縦画 三折法 竪
趯(テキ)
趯(テキ) はね 二折法 鈎
策(サク)
策(サク) 右上がりの画 二折法 提または横
掠(リャク)
掠(リャク) 左払い 三折法 撇
啄(タク)
啄(タク) 短い左払い 二折法 撇
磔(タク)
磔(タク) 右払い 三折法 捺
注意!

 かつては「永」の字をマスターすればほとんどの字を美しく書くことができると言われていましたが、現代ではそう断言することはできません。なぜなら、縦画や横画の中には永字八法には見られない書き方の画もたくさんありますし、現代で多く使われているひらがなには曲線が多いので永字八法で学んだことを応用することは難しいためです。

 永字八法の各部分の書き方については「永字八法の書き方」で説明します。あくまで書道の基本や知識を身に着けるための練習と思って書きましょう。