習字で「竹」を書いてみよう!~楷書・行書・草書・隷書・篆書~
「楷書」で「竹」の書き方をマスターしよう!
楷書はみなさんが小学校などではじめに習う書体であり、書の基本です。履歴書や宛名書きなど正しくキレイな字“美文字”が求められる場でも使われている書体です。そんな楷書での「竹」の書き方をまずは覚えましょう!
美しい文字に見せるポイントは2つ!
「竹」は楷書と隷書の字形にほとんど違いがないため、違いを出すために横線をやや右肩上がりに書くことで楷書らしさが出ます。
3画目より6画目を長く書くことにより、1文字の中で高低の変化ができ、立体感が増します。「竹」は左右が同じような文字であるため、このような変化を作り、躍動感を見出しました。
ポイントを押さえて綺麗な「竹」を書けるように練習してみましょう!
楷書での書き順を覚えよう
「竹」の書き順はこちらを参考にしてください。
「行書」で「竹」の書き方をマスターしよう!
行書は楷書を崩した書体で楷書よりも短時間で書けるという利点があります。
手紙や走り書きでメモを取る時など、素早く書きたいときに使える書体です。
行書のポイントは
- 見た目が曲線的になっている
- 一部が省略して書かれている場合がある
- とめ・はね・はらいの部分が変化する
など
- 「はらい」が「とめ」に変わっただけのほぼ楷書と同じもの
- 複数省略して書いた草書に近いもの
どちらも行書になるため、崩し方によって文字の雰囲気はガラリと変わります。
今回は「竹」をより速く書くコツをお伝えします。「竹」を素早く書くためには、「点画を連続させる」書き方が一般的です。
1画目を書くときは2画目のことを考えて、2画目を書くときは3画目のことを考えて…常に次の画のことを考えることにより、文字にまとまりができます。
行書での書き順を覚えよう
「竹」は通常6画ですが、今回は2画で書く時の書き順画像をご用意しました。
始筆(起筆)は露鋒で楷書に比べるとやや軽く入ることで行書らしい柔らかみのある線が出ます。また、筆を切り返す箇所では、運筆の速度を落とすことにより、より美しく書くことができます。
草書・隷書・篆書の見本を見てみよう!
草書の見本を見てみよう!
草書は画数が非常に少ないため、文字に余白を作りたいときに有効的な書風であります。
比較的、草書には曲線が多いため、その曲線の膨らみ加減がどのくらいであるかにより、表現の多様性を生み出すことができます。
今回は、行書の字形と少し離れた面白い字形の草書を書いてみました。
「竹」は、画数が少ないため、間延びしないように点画と点画の連続を意識して書くことが大切です。
隷書の見本を見てみよう!
隷書は日本の紙幣で使われている書体で、横平らな印象があります。
お札を見てみると「日本銀行券」や「壱万円」といった文字が書かれていますよね。その書体が隷書です。
他にもお店の看板やお菓子やお酒のパッケージなどにも使われているので、探してみると意外と身の回りで見つけることができる書体です。
「竹」は2本の縦線を長く書きすぎないことがポイントです。
篆書の見本を見てみよう!
篆書はパスポートや印鑑(印章)で使われている書体で、漢字の中で最も古い書体です。パスポートの表紙に独特な字形で「日本国旅券」と書かれていますよね。その書体が篆書です。篆書は縦長の字形が非常に多く、線の太さも基本的には均一にします。滑らかで柔らかいけれども、一方で鋭い印象の書体でもあります。
篆書の特徴は縦長であるため、「竹」の縦線2本を意識的に長く書くことにより、その特徴を充分に出すことができます。
草書・隷書・篆書は、中国古典を学びながら、字形を覚えていきます。日本においては書道教室の先生が中国の古典を元にして臨書した作品をお手本にして学ぶことが多いです。
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