ぼさぼさになった筆を整える方法

概要

  筆は、小学生の習字の授業でも使用します。流しで洗うことを禁止している学校もあって、新聞紙にくるんだまま、ついついカピカピになったままの筆を放置、せっかく購入した筆を傷めてしまった、そんな状況にお悩みの保護者の皆さまも多いことと思います。 今回は、身近なものを使用し、手間をかけずにぼさぼさになってしまった筆を整える方法をご紹介いたします。

目次
筆と花

まち針を利用して整える

 最初に、ぼさぼさになった筆をぬるま湯にひたし、ゆっくり溶かすようにほぐしましょう。筆の根元に溜まっている墨汁を丁寧に絞り出すように洗い、汚れをしごき出すことで、毛先をまとまった状態に戻します。

筆がぼさぼさになっているということは、筆の毛が絡まっている可能性が高いため、毛をとかすことが大切。そこで登場するのが「まち針」です。 とかし方はとても簡単。筆の根元の真横からまち針を刺し、そのまま毛先に向かって、まち針を上に持ち上げるように通していきます。何回か通すうちに、髪をとかした時のように、絡まっていた筆の毛の流れがまっすぐに整っていきます。クシで髪の毛をとかすイメージ です。

リンスを使用して整える

 1回1回まち針を通すより、もっと手早く整えたいという場合には、リンスが有効です。 なぜなら習字の筆の原料は様々で、ヤギ・イタチ・タヌキ・ウマなどが主に使用されていますが、人間の髪の毛に期待できるリンスの効果が、動物の毛を利用した筆にも期待できるからです。

まず、洗面器にぬるま湯を張り、そこへリンスを1ポンプ程度溶かします。そこへ、ぬるま湯で汚れを落とした筆をひたし、リンスを溶かしたお湯でもう一度丁寧に、ほぐすように洗います。洗い終わったら、水道水等でリンスをすすぎ 落とし、日陰で干して乾かします。柔らかくまとまった毛触りに、きっと驚かれると思います。

まとめ

 以上、2つの方法をご紹介しましたが、いかがでしょうか。いずれも手軽にできる対策なので、2つの方法を併用してもよいですね。 今回紹介した方法は、どの家庭にでもある身近なものを使うので、どなたでも簡単に、ぼさぼさの筆を整えることができると思います。筆がぼさぼさになってしまって困った際はぜひ試してみてください。