習字・書道を学ぶことのメリット

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書道

書道や習字にメリットはあるのか

 パソコンが主流となり始めた現代ですが、手書きの文字を書くという文化はまだまだ残っています。ですので、習字や書道を学ぶということは決して無意味なものではありません。そこで、習字や書道を習うと具体的にどのようなメリットがあるか紹介します。

字を書く基本が身に付く・字が綺麗になる

 これは言わずもがなですが、習字を続けていけば綺麗な字が書けるようになります。特に小学校低学年くらいの歳だと上達が目覚ましいような印象を受けます。

 習字では正しい書き順の他に、とめ・はね・はらいといった基本的な字のパーツや、偏と旁のバランスなどを学んでいきます。そして、これらの基礎が身に付いたら、どのように書けば綺麗な字が書けるのかを頭の中で考えてから書くようになります。そうすることで、綺麗な字が書けるようになっていきます。

 綺麗な字が書けるようになると、いろいろな場面で役に立ちます。文字は書いた人の人となりを表すと同時に、書き手の第一印象を決める重要な役目を持っています。汚くて雑な字を書く人よりも、美しく整った字を書く人の方が良い印象を持たれますよね。

 とはいえ、字の上達には個人差はあります。習字を始めたからと言って100%字が上手になるとは限りません。しっかりと集中して字と向かい合わなければ当然上達はしません。

集中力がつく

 書道では筆と墨を用いて行います。紙に鉛筆で書くのとかなり勝手が違いますが、最も大きな違いは消しゴムが使えないということです。つまり、途中で一度書き損じてしまうとその作品はもう手直しすることができません。そうならないためには、失敗しないように書くしかありません。失敗しないためには一字一画に神経を集中させて書かなければなりません。書く文字が多くなればなるほど、より集中力が必要となっていきます。

 このように一字一句集中して書道を行うことによって、知らず知らずのうちに集中力を高めることができるのです。

姿勢がよくなる

 習字や書道の上達には、正しい姿勢が欠かせません。おそらくどの習字・書道教室に行っても、最初は正しい姿勢や筆の持ち方から学び始めることだと思います。

 一度変な姿勢が身についてしまうと、矯正するのはなかなか難しいです。子供の頃から正しい姿勢をする習慣としては習字・書道教室はぴったりです。

 正しい姿勢が身に付くことの利点は大人にもあります。猫背のままパソコンやスマホの画面を長時間見ていたりしませんか?猫背は肩こりや腰痛などの症状につながります。大人にとっても書道は意識して正しい姿勢をするきっかけになります。

昔の書に触れることができる

 これは特に書道で見られるメリットです。書道では度々古代に書かれた書物をお手本とすることがあります。美術館や博物館にでも行かない限り、古代の書美術に触れることはまずないでしょう。日本や中国の書家はどれも味わい深い字を書いています。古の書から現代ではなかなか学べない古代人の知恵や文化、感性といったものを汲み取るのはとても楽しいことです。

 以上のように習字や書道を習う意義は大いにあります。書道や習字を通じて、自分自身を磨いてみませんか。