縦画の書き方
概要
縦線のことを縦画(じゅうかく・たてかく)といいます。縦画もとりあえず上から下へ何気なく線を引くように書いていませんか。縦画も横画のように種類があり、種類によって書き方も違ってきます。ここでは、縦画の種類とそれに合わせた書き方を紹介していきます。
縦画の種類
縦画も横画のように弩(ど)・懸針(けんしん)・垂露(すいろ)の三種類があります。
弩は筆を入れてから穂先の角度を変えないで筆を抜く書き方をします。弩は永字八法のひとつである筆法で、他にも鉄柱(てっちゅう)と呼んだりもします。懸針とはその名の通り釣り下げられた針のような形をしています。垂露は弩と懸針の中間的な存在であり、端の方が垂れた雨露のように丸みを帯びています。
縦画の書き方
縦画でも三折法が大事になります。基本的に書き方は横画と同じ要領です。(楷書を前提としています)
起筆
斜め45度程度に筆を入れます。30度、70度、90度に入れることもあります。
送筆
筆を入れてからそのままの角度で下へ向かって真っすぐに線を引きます。弩の場合、中央部分がやや左に反るように意識しましょう。
収筆
弩・垂露・懸針
- 弩の場合……強めに押さえてしっかり止めます。角度は起筆のときのままです。
- 懸針の場合……筆の穂先が中心を通るように意識して、力を抜きながら筆を持ち上げていきます。他の縦画とは違い二折法で書きます。
- 垂露の場合……懸針とほぼ同じですが最後に筆を抜かず、軽く止めてから真上に持ち上げて丸みを作ります。