書道の正しい姿勢
概要
スポーツにも正しいフォームがあるように、書道にも正しい姿勢や筆の持ち方というものがあります。自分の思うがままに筆を動かすのももちろん大切なことですが、最低限の知識として知っておくべきことです。ここでは、書道をする際の正しい姿勢について説明しています。
書道をするときの正しい姿勢とは
書道は基本的に座って書くことになります。床の上で正座をするか、椅子に座るかは人それぞれです。いずれの場合も正しい姿勢にさほど違いはありません。書道家の中には立ったまま書く人もいるようですが、その場合は相当な大きさの紙に大きな筆で体全体を使って書いているはずなので、半紙に書く場合は座って書くのが望ましいです。
今回は半紙に書く時を想定した正しい姿勢の手順を紹介していきます。
正しい座り方
- 机の正面に座る(正座・あるいは椅子に腰かける)
- お腹と机の間に拳1つ分のスペースを空ける
- 背中をのばして肩の力を抜く
- そのまま頭を少し前(15度くらい)に傾ける。傾けすぎに注意
- 左手で半紙を軽く押さえる
ポイント
- 机の高さはおへその位置に合わせる→高さが合わないときは座布団で調節
- 紙全体がよく見えるように座る
- 下腹に軽く力を入れて体を支える(猫座にならないため)
- 椅子に座る場合は床に両足をしっかりつける
- 体の中心に紙を置き、体が捻じれたり歪んだりすることがないようにする
この5つの手順とポイントさえ押さえれば、正しい姿勢を保つことができます。
正座と椅子のどっちがいいの?
日本では昔から畳に直接座る習慣があったので、最も古くから取られていた書道のスタイルは正座になります。正座は様々な武芸の道で礼儀作法の起点であり、腹筋や背筋を鍛えることができるだけでなく精神を統一し集中力を高めることができます。
だからといって、椅子に座って書くのが間違いという訳ではありませんし、むしろ何の問題もありません。長時間正座をしていると足がしびれてきますし、何より足や腰を痛めている人は症状が悪化する恐れがあるので、無理に正座をするのはやめましょう。正しい姿勢さえできていれば、正座でも椅子でもどちらでも構いません。一度クセがついてしまうと直すのには根気がいるので初心者の頃から正しい姿勢を身に着けるようにしましょう。
おすすめ記事 | |
---|---|
タグ |