世尊寺流(せそんじりゅう)とは、藤原行成を祖とする和様書道の流派の一つ。藤原行成が建立した世尊寺という寺院と、世尊寺という家名から世尊時流と呼ばれるようになった。平安時代には宮廷や貴族などで権威ある流派として用いられていたが、室町時代に最後の当主の死によって断絶した。
しかし、世尊時流の流れを汲んだ持明院流という流派や、尊円流という新たな流派も生まれており、日本の書道史に大きな影響を残した。