和様(わよう)とは、日本独自に生まれた書道の形式のこと。平仮名で書かれた書だけではなく、漢字と平仮名の調和体や短歌や俳句も含む。
平安時代初期まで日本では中国(唐)の形式に倣った唐様の書道が隆盛を極めていた。しかし、唐との国交断絶をきっかけに日本へ唐の文化が流入しなくなってしまった。その結果、書道を始めとする文化も日本独自のものが生まれることになった。
日本に和様書道の礎を築いたのは小野道風を筆頭とする三蹟と呼ばれる三人だったが、その中の藤原行成は三蹟の他の二人の影響を大いに受けて和様書道を完成させた。