三筆(さんぴつ)とは、日本の書道史上で特に優れた三人の書道家を指す言葉。単に三筆と呼ぶ場合、一般的には平安時代初期に活躍した書家であり、最初の三筆となった嵯峨天皇、空海、橘逸勢の三人を指す。
三筆は各時代に存在している。平安時代の三筆の他に室町時代に活躍した寛永の三筆や、黄檗宗の僧三人による黄檗の三筆、江戸時代末期から明治時代初期に活躍した幕末の三筆などがある。なお、三筆という呼び名は江戸時代から使われるようになった。