くうかい 空海

 空海くうかいとは、平安時代初期の僧で、真言宗の開祖。平安時代の三筆の一人。弘法大師とも呼ばれている。遣唐使として中国へ渡り、そこで仏教を学んだ。書道にも秀でており、楷、行、草、隷、篆書の五つの書体を習得し、五筆和尚と呼ばれた。また、在唐中に両手両足と口に筆を持って同時に書いたという逸話も残されている。

 代表作は、同じく遣唐使として中国へ渡った僧最澄に宛てた手紙である『風信帖』がある。