かんし 漢詩

 漢詩かんしとは、中国の伝統的な詩のこと。二つの形式があり、唐以前に作られたものや唐以降でも唐の時代の形式に従って作られた漢詩を古体詩といい、唐以降に定められた形式の漢詩を近体詩という。

 近体詩は四つの句から成る絶句という形式や八つの句から成る律詩というような形式に則って詩を作る。また、平仄(ひょうそく)や押韻(おういん)という規則がある。古体詩は新体詩に見られるような形式がなく、平仄や押韻も近体詩ほど重視しないため自由度が高い。