書体、文字に関する用語
あ行
- 異体字 異体字とは、同一の文字でありながら異なる形を持つ文字のこと。例えば島(しま)の異体字は嶋、気(き)の異体字
- 男手 男手とは、漢字を楷書や行書で書いたもののこと。真仮名(まがな)ともいう。平安時代、男性が正式に用いていた文
- 踊り字 踊り字とは、同じ文字や同じ言葉を繰り返すときに使う記号のこと。重ね字や送り字、重字(じゅうじ)ともいう。踊
- 女手 女手とは、万葉仮名を草書風に書き、さらに崩して簡略化させたもの。俗にいう平仮名のこと。平安時代の女性は漢字
か行
- 楷書 楷書とは、漢字の書体の一つで、5つの書体の中で最後に誕生した書体だと考えられているもの。漢字の一画一画続けて
- 片仮名 片仮名とは、仮名の一種。もともとは漢文を訓読する際の記号として使われていたが、次第に漢字の省略した字として
- 仮名 仮名とは、漢字を基にして作られた日本独自の文字のこと。現代では一般的に平仮名と片仮名のことを指す。平仮名は
- 漢字 漢字とは、古代中国で発祥した文字のこと。表語文字であり、文字の一字一字がそれぞれ個別の意味と音を持っている
- 行書 行書とは、漢字の書体の一つ。5つある書体のなかで四番目に誕生したと考えられている。楷書と同じく、隷書から
- 金文 金文とは、青銅器や金属器の表面に刻まれた文字のこと。甲骨文字の後の年代に誕生した文字だと考えられている。
- 甲骨文 甲骨文とは、現存する世界最古の漢字。鹿や牛の骨や亀の甲羅に刻まれていたことからこの名前が付いた。もともとは
さ行
- 書体 書体とは、ある一貫した特徴や様式に則った字体の集まり、文字体系のこと。例えば、漢字には篆書、隷書、草書、行書
- 草仮名 草仮名とは、万葉仮名を草書体で書いたもの。万葉仮名から平仮名へ発達する中間段階として9世紀中頃から使われていた
- 草書 草書とは、漢字の書体の一つで、隷書を早書きする過程で生まれたと考えられているもの。速筆向けで点画の省略が
た行
- 点画 点画とは、漢字を構成する点と画の総称のこと。筆を紙に下ろしてから書き始め、紙から離すことで書かれた線や点のこと
- 篆書 篆書とは、漢字の書体の一つで五つの書体のなかでは最も古いもの。広い意味では中国秦代以前に使われていた全ての書体
は行
- 波磔 波磔とは、波のようにうねって見える線のこと。波法(はほう)や波勢(はせい)ともいう。特に隷書(八分隷)の横画
- 八分隷 八分隷とは、隷書の一種で、一般的に隷書というときは八分隷を指す。単に八分と呼ぶこともある。八の字のように
- 平仮名 平仮名とは、仮名の一種で現代も日本で使われている文字体系のこと。平仮名という名前は室町時代になってからつけられた
- 変体仮名 変体仮名とは、平仮名の一種で現代では基本的に使われていないもの。現在の平仮名の異体字としても扱われる。平仮名が