そうしょ 草書

 草書そうしょとは、漢字の書体の一つで、隷書を早書きする過程で生まれたと考えられているもの。速筆向けで点画の省略が大きく行われている書体。文字ごとに決まった省略や崩し方をするため、知識が無ければ読み解くことが困難な書体である。また、書き手によって崩し方も変化する場合がある。

 草書で書かれた作品で有名なものに、懐素の『自叙帖』や王羲之の『十七帖』、孫過庭そんかていの『書譜』などがある。