洋煙墨(ようえんぼく)とは、鉱物を燃やした時に取れた煤を用いて作った墨のこと。改良性煤煙墨ともいう。主にカーボンブラックやコールタールなどが使われる。松煙墨や油煙墨に比べて歴史が短く、使われ始めたのは1970年ごろからであるが、現代流通している墨のほとんどがこの洋煙墨である。洋煙墨は安価で手に入れやすい一方で、光沢が無い真っ黒な色を出すことができる。天然由来の素材を使った松煙墨や油煙墨に比べると品質は少し劣る。