松煙墨(しょうえんぼく)とは、松の木を燃やしてできた煤で作った墨のこと。煤の粒子の大きさが不揃いであるため複雑で深みのある色を出すことができる。
淡墨にすると青みを帯びたような色ができ、墨が古くなるにつれてさらに青みが強くなっていく。このことから青墨とも呼ばれている。近年では青墨にするために、藍などを使って墨を青く着色しているものもある。