ゆえんぼく 油煙墨

 油煙墨ゆえんぼくとは、植物の油を燃やしたときに取れた煤を用いて作った墨のこと。原料となる植物は胡麻、椿、桐などがあり、原料によって墨の色にも変化が現れるが、多くは薄く磨ると茶系の色が出ることから茶墨と呼ばれることもある。煤の粒子が非常に細かく、墨の磨り口に光沢ができるのが特徴。