墨継ぎとは、筆に含んだ墨が少なくなった時に再び筆に墨を含ませること。墨継ぎは墨が切れて擦れが出たときに行うが、作品に変化を持たせるために意図的に墨継ぎをしている場合もある。例えば条幅作品に二行書きをする場合、墨継ぎをした位置を線で結んだ三角形が二等辺三角形や正三角形にならないように墨継ぎをする、短歌を散らし書きで書く場合は第一、第三、第五句で墨継ぎをする、というように決まっている場合もある。
墨継ぎをするタイミングは厳密には決まっていないが、頻繁に墨継ぎをすると擦れが出ない立体感に乏しい作品になってしまう。