雲紙(くもがみ)とは、料紙の一種で、紙の繊維を藍または紫に染めて雲のような模様になるように漉いたもの。紙の上下左右、または四隅に雲のような形をした模様がある。主に鳥の子紙という和紙で作られる。手漉きで作るため、同じ模様のものは二度と作ることができない。
雲紙には模様によってさらに細かく分けられる。例えば、紙の上下に青と紫の雲形模様が入っているものを打曇/内曇(うちぐもり)といい、紫や藍に染めた繊維を紙面のあちこちに浮かんだ雲のような形で散らした模様を飛雲(とびくも)という。