がごう 雅号

 雅号がごうとは、書道家が本名以外につける名前のこと。ペンネームのようなもの。雅号を持っている場合、落款の際に本名ではなく雅号を署名することができる。本来は自ら名乗って良いものであったが、現代では師事している先生に名付けてもらったり、師匠の名前から一文字貰ったりする場合がほとんどである。また、漢字二文字を音読みすることが多い。

 もともと中国の風習から伝わったものであり、書道に限らず小説家や俳人も雅号を用いる。例えば明治時代の文豪である森鴎外や夏目漱石の名前も雅号である。