段位・資格について

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書道教室

段位・級位とは?

 段位や級位とはスポーツや芸道などの分野の中で、技量の度合いを表す階級のことです。基本的には級位を経て段位になります。

ほとんどの場合は十級→九級→八級と始まっていき、一級に合格すると初段になります。その後二段→三段と進んでいき、十段を最高位とすることが多いです。(分野によって異なります)将棋や柔道、検定試験などでよく耳にすると思いますが、実は書道にも級位や段位といった等級があります。

書道における段位とは?

 書道における段位も基本的にはその人の書道の腕を示す階級です。
十級→九級→八級と昇級していき一級までいくと初段に切り替わり、二段→三段→四段と昇段していくと最高段位(師範)を取得することができます。
この昇級・昇段方法は多くの団体で共通していますが、どのレベルまで達すると昇級・昇段できるかは各団体によって基準が異なります。そのため、書道の段位はその会派・流派や団体の中でしか効力を持ちません。

しかし、最高段位である”師範”になると習字教室や書道教室を開くとき所属する団体からのサポートを受けられたり、書道関連の仕事に就くときに有利になることもあります。書道を活かした仕事に就きたいと考えている方は段位の習得を一つの目標としてもいいでしょう。

子供向けの書道教室によくあることですが、毎日真面目にお稽古に通っているだけでほぼ自動的に昇段していくシステム(生徒のモチベーションを上げるためのランク付け)を導入しているところもあり、そういったところでは段位=実力とはならない場合もあります。

そのため、段位を持っているからといってその人に書道の腕があるとは一概には言えませんが、師範や師範に近い上級段位を取得するには努力が必要なため、上級段位を取得する頃にはしっかりと実力が身についていることが多いです。

 段位を取得することは決して無意味なことではありません。各団体の最高段位である師範免状(資格)を取得すれば、書道教室の講師や筆耕など書道経験を活かした仕事に就く近道になるかもしれません。

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書道に公的資格はある?

 書道における段位・級位は所属する会派や団体によって基準が異なる「民間資格」になりますが、書道にも※1公的資格が存在します。
あまり知られていませんが『日本書写技能検定協会』が運営している「毛筆書写検定」や、『社団法人日本書作家協会』による「文部大臣認可 全国書道教師資格認定試験」などです。
※1 公的資格・・・民間資格の中で文字科学省などの各省庁や大臣からの認定(お墨付き)をもらっている資格のこと。

各会派や団体の設けている段位や師範免許は所属する会派のみで評価される民間資格ですが、公的資格である「毛筆書写検定」や「文部大臣認可 全国書道教師資格認定試験」は会派や団体問わず全国共通のランク付けがされるもののため、履歴書の資格の欄にも書くことができます。

学校で書道教員として働きたい方にとくにおすすめしたい資格です。