硯の選び方 大きさで選ぶ!

目次
硯の大小

大きさで選ぶ!

 硯には大きさによっていくつか種類があります。硯の大きさによって書ける字の向き不向きは少なからずあります。大きい筆を使っている時に小さい硯を使おうとすれば墨が足りなくなりますし、逆に小さい筆を使っている時にあまりにも大きすぎる硯を使うと墨を含みすぎてしまいます。

 硯にも適材適所がありますので、書きたい文字に合わせた硯を探しましょう。

硯の寸法

 基本的に硯の大きさは縦の長さをインチで表します。これは、中国での表し方を倣ったものです。1吋=約2.5cmです。

 大体の目安として、

  • かな書道…3~5吋(7.5cm~12.5cm)
  • 半紙サイズの漢字や大型のかな書道…6~7吋(3cm~17.5cm)
  • 大型の漢字(書き初めなど)…8~10吋(16cm~25cm)

が一般的な大きさです。

日本独自の硯の寸法

 硯の寸法の呼び方には日本独自のものもあります。現在はほとんど吋で表されるようになりましたが、中には日本の寸法で表す書道用品店もあります。なんて読むのかわからない、大きさが分からない、という方は以下の表を参考にしてください。

和硯の寸法(凡その大きさです。製造元によって多少の誤差があります)
名前 読み方 大きさ(mm)
二五度 にごたび 75×45
三五度 さんごたび 100×45
三八 さんぱち 100×72
四二寸 しにすん 120×60
四平 しひら 120×75
四五平 しごひら 135×75
五平 ごひら 150×75
五三寸 ごさんすん 150×90
小四六 こしろく 167×106
大四六 おおしろく 180×120
四七 ししち 213×120
四五七 しごしち 213×135
五七 ごしち 213×150
五八 ごはち 240×150
尺六 しゃくろく 272×182
尺七 しゃくしち 300×213

どの大きさの硯がおすすめか

 小さい硯の方が面積は小さくなるので当然磨れる墨の量は少なくなります。大量の墨を使用したい時、大きい筆で書く時には少し大きめの硯、小さめの字を書く時には少し小さめの硯を用いるのが使いやすいと思います。とは言っても、いまいち大きさが想像できない方も多いのではないでしょうか。

 参考までに学童用書道道具でよく使われる大きさの硯は四五平と五三寸(≒6吋)です。この大きさの硯でしたら半紙サイズの紙に書く場合は事足ります。書き初め用の紙(半切/条幅)のように半紙よりも大きい紙を使う場合は6吋あるいは五三寸以上の大きさの硯を用意しましょう。逆に、写経やご祝儀袋のように小さいサイズの紙を使う場合はそれほど大きい硯は必要ないので、四五平よりも小さい硯を用意しましょう。