紙の名称と大きさ

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書道の紙=半紙ではない!

 書道専用の紙を一括りに半紙と言うのだと思っている人は多いのではないでしょうか。じつは、これは間違いです。書道用の紙を半紙と呼ぶのではなく、半紙と言われて真っ先に思い浮かぶあの大きさの紙のことを半紙と呼びます

 洋紙にはA4やB5といった名前があるように、和紙も大きさによって呼び方が変わるのです。かつて手漉きで作られる和紙には、基準となる大きさがありました。この紙は産地から杉原紙と呼ぶようになり、平安時代から明治時代まで広く流通していました。やがて紙の節約のためにこの杉原紙を半分に裁断して使い始めました。そのため半紙と呼ばれるようになりました。半紙は明治時代頃から書道用に使われ始め、現代では半紙=習字用の紙という認識がされるようになりました

半紙以外によく使われるのは?

 半紙以外では画仙紙がせんしという紙がよく用いられます。これは、書を書いたり絵を描いたりするときに使われるとても大きな紙の総称です。中国では主に絵を書く際に使われていましたが、日本に伝来してからはもっぱら書に使われるようになりました。画仙紙も大きさによって大画仙、中画仙、小画仙というように名前が変わります。

よく使われる紙の名称と大きさ

 書道でよく目にする紙の大きさと用途の一覧表は以下の通りです。なお紙の産地によって大きさは若干異なります。

紙の名前と大きさ
名称 サイズ(cm) 備考
全紙 69.5×136 基準となる大きさの紙
半紙 24.3×33.3 おなじみ書道半紙。B5サイズの紙とほぼ同じ大きさ
半切 34.5×136 書き初め用によく使われる
短冊 6×36.3 細長い。歌を書く時に使われた

 他にも書道に使われる紙はたくさんあります。展覧会に行けば目にすることがあるかもしれません。ここには記載されていない他の大きさの紙についてもっと詳しく知りたい方は「様々な紙の大きさと名前」を参考にしてください。

 個人で作品を書く場合は、紙の大きさに関して決まりはありません。好きな紙を使って構いません。書こうと思っているものの字数が極端に多い、少ない場合や、お手本のサイズと全く同じ大きさで書きたい場合など、半紙以外の紙を用いてもいいでしょう。ですが、初心者は紙に対する字の大きさやバランスの配分が難しいと思うので、書道に慣れるまでは半紙を用いるようにしてください。
展覧会に出展したい方はサイズの間違いに注意してください!