お手本を探そう

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お手本の探し方

 書道ではお手本を見ながら書くことを臨書(りんしょ)するといいます。書道の上達には臨書が一番です。お手本は必ず紙媒体で入手して、手元に置くようにしましょう。

  • 書道教室に通っている方
    師事している先生がいる場合は、その先生が書いたものをお手本にしましょう
  • 通信講座で学んでいる方
    専用のテキストにおそらくお手本となる字が載っているはずなので、テキストの指示に従って書きましょう
  • 独学の方
    最も簡単な方法は書店で探すことです。書店ではレベルに応じた書道の指導書がたくさん売られています。実際に手に取ってみて、分かりやすいと感じたものを選びましょう。小中学校の書写の教科書は分かりやすく、レベル別に分かれているのでおすすめです

    書籍を購入しない場合は、ネットを活用するという手もあります。書道団体のホームページにはお手本を公開しているものや、有償でお手本を郵送してくれるものもあります。中には文字を入力するだけでお手本に変換してくれるサイトもあります。

お手本の選び方について

 どの言葉を書くかは書き手次第ですのでどんな字を選んでもかまいませんが、初心者がいきなり難しい字に挑戦するのは大変です。そこで初心者の方のためにいくつかおすすめの文字とその理由をピックアップしてみました。参考にしてみてください。

 ちなみに、お手本は必ず実物大(紙と同じ大きさ)で用意します。お手本を手に入れたら、穴が開くくらいじっくり観察してから練習に入りましょう。


  • 永という漢字には書道でよく使われる8つの技法(永字八法)が含まれています。簡単な漢字である上に、一字で様々な筆法が学べるので初心者におすすめの字です。詳しい書き方については「永字八法の書き方」で紹介しています

  • 横画の基本的な書き方を練習することができます。三だけでなく他の漢数字も縦画や横画の練習に最適です。
  • 大、文
    右払いと左払いの練習ができます
  • 上下
    簡単な字でありながら、字の形を意識して書く練習ができます。上は三角形、下は逆三角形を意識して書きましょう。
  • 左右
    正しい筆順と、筆順によって変化する画の長さなどを学ぶことができます

臨書について

 臨書とは、お手本を見ながら書くことです。臨書には形臨、意臨、背臨の三種類があります。

  1. 形臨書
    字の形や筆の使い方を学び取る臨書。自分の個性は出さずにお手本に忠実に書く
  2. 意臨
    作者の意図や気持ちを汲み取ろうとする臨書。技術面より精神面重視
  3. 背臨
    古典を記憶した後、何も見ずに書くことでお手本の書風を取り込んでいく臨書

臨書に対して、お手本を参考にしないで自分で創意工夫して書くことを自運といいます。いくら自由であるとはいえある程度の基本・決まりは必要となるので、それを会得するためにも初心者はまず臨書をしましょう。その際もいきなり背臨から始めるのではなく、形臨から始めて技術の習得を目指しましょう。

 禁止している方もいると思います敷き写し(なぞり書き)ですが、形を学ぶという点ではある意味有効な手段ですのでうまく活用しましょう。もちろん敷き写しをしたものを展覧会に提出するのはやめましょう。

 臨書についてもっと詳しく知りたい方は「臨書とその意義」を参考にしてください。

写真の説明とか