書展に参加する目的・意義

概要

 自分の作品を誰かに見てもらうだけでは物足りないと感じる方はいませんか。ある程度自分の書に自信がついて来たら、自分の実力を試してみたいと思うのも当然ですよね。誰でも簡単に参加できる腕試しの場が書展です。この記事では、書展やコンクールに応募する目的や意義について紹介します。

書展・コンクールとは?

 書展とは書道展の略語で、文字通り書の展覧会のことです。書展には日展や読売書法展のような大規模なものから、地方の芸術祭や地域を限定した書道団体のものまで様々です。ほとんどの書展は公募展で、開催するときに審査や受賞を伴うコンクール形式をとります。美術館やギャラリーで開催されることが多いのですが、近年ではインターネット上でも書道展が開催されるようになりました。

 一般公募可能の書展ならばどこかの団体に所属していたとしても、協会や流派の垣根を超えて応募することができます。まれに、主催する書道団体に所属していなければ応募ができないものもあります。

 公募展以外に、書写コンクールというものもあります。学生向けの書写コンクールが有名ですが、一般向けのコンクールもあります。

書展に参加する意味は?

 書展の評価は自分の作品を客観的に見てもらった結果です。一生懸命思いを込めた作品が入選すればもちろんうれしいですし、自分の実力に自信を持つことができます。さらに入賞したならば間違いなく審査員に自分の実力が認められたと考えて良いでしょう。自分に自信をつけたいのであれば、積極的に書展に応募して入選以上を目指しましょう。書道家を目指している場合は入賞が絶対条件になりますし、書道団体によっては所属の条件に、書展での入選回数が含まれているものもあります。落選してもめげずに応募を続けましょう。

 書展は落選入選や賞の有無が注目されがちですが、あくまで展覧会です。たとえ入選することができなくても、同じように書展に応募した人が書いた作品に触れることができます。入選作品は優れているものばかりです。書展で他人の作品を鑑賞することによって、その人の作風を取り込むことができるのです。

 書展は自分の作品を客観的に見てもらうための場だけではなく、技術や感性を学ぶことができる場でもあります。書道に限ったことではありませんが、一つの目標を持って行動するということは自身の大きな成長につながります。

展覧会の評価が全てじゃない

 書道作品は、見る人によって評価が大きく変化します。早い話が好き嫌いの問題です。したがって、公募展における評価は一面的なものでしかありません。書展を開催している書道団体や美術団体にはそれぞれ流派や好まれる書体の傾向が多少なりとも存在し、その存在が選考に大きく影響します。ですので、入選しなかったからといって気落ちする必要は全くないのです。落選したから別の書展に応募してみたところ入選した、なんてことも大いにあり得ます。結果だけが全てではありません。むしろ、書展を通じて何を学び取るかが大切です。

 入選落選などの細かいことは気にせずに、まずは参加してみてはいかがですか。