唐紙の特徴

概要

 墨に和墨と唐墨があるように、紙にも日本製の物と中国製のものがあり、特徴から長所短所も違います。この記事では、中国製の紙の特徴を紹介します。

唐紙とは?

 「唐紙」と聞くと、中国で作られて日本に輸入された紙のことを想像する人は多いのではないでしょうか。あながち間違っていないのですがもっと狭い意味で言うと、唐紙からかみ/とうしとは竹の繊維を用いて作られた紙である竹紙ちくしを指します。これは日本で紙が作られ始めた当時、中国では竹で作られた紙が主流となっていたため、中国産の紙=竹の紙と認識され、唐紙と呼ばれるようになったと考えられます。

 なお「からかみ」と読む場合には書く道具として使われる紙以外に、中国から輸入された表面に綺麗な模様が刷られた紙や、その紙を用いて装飾された襖のことも指します。

唐紙の特徴

 唐紙は繊維の密度が低い上に繊維が比較的短めです。見た目もふんわりとやわらかい感じがします。そのため和紙と比較すると弱くて破れやすい紙になります。ですが、その分、墨が紙に染み込みやすく、擦れを表現しやすいつくりになっています。伸びやかで豊かな表現を出しやすいという点から、唐紙は和紙よりも書道に適したつくりをしていると言うことができるかもしれません。

 特に、中国の安徽省あんきしょう宣城せんじょうで作られた宣紙せんしは、他の画仙紙とは一線を画するほど質の良いものであると言われています。

 唐紙は基本的に現在も中国で作られているため、手に入れる際には必然的に輸入品になります。そのため比較的高価な手漉き和紙よりもさらに高値になる場合があります。ですが、それだけの価値を持っていると言うことができるでしょう。

 日本で作られた竹紙もあるので、どうしても竹紙が使いたいという方は産地にこだわらないようでしたら日本製の竹紙を購入することをおすすめします。