ひつみゃく 筆脈

 筆脈ひつみゃくとは、実際には繋がっていない点画と点画の間に気持ちの繋がりがあること気脈きみゃく意連いれんともいう。毛筆で文字を書く際、必然的に筆が通る経路のようなものができる。そのため、たとえ点画と点画が実線で繋がっていなくてもまるで繋がっているかのように筆を動かすことになる。

 筆脈は実際には目には見えず意識的に繋がっている。したがって筆脈を表現するには自然の筆の運びの流れが途切れないように意識して書かなければならない。