らっかん 落款

 落款らっかんとは、書作品を書き終わったときに名前や日付などを書くこと。落款の際に行う捺印を落款印という。落款の際は本文を書いた時と同じ筆を使用するとより調和の取れた作品に仕上がるが、厳密な決まりはないため落款の時だけ小筆を用いても良い。

 書道では臨書や自作に関わらず書いた作品には必ず落款を行う。その際、臨書である場合は名前や雅号の後ろに「臨」と書くのが一般的。歌の場合は「○○の歌 ××書く」という形を取ることもある。

 落款印は名前の後に二種類の印を捺したり、署名の代わりに落款印で済ましたりすることもある。