たんぼく 淡墨

 淡墨たんぼくとは、薄く磨った墨のこと。書道だけでなく、水墨画を書く際にも使われる。淡墨に対して、濃く磨った墨のことを濃墨のうぼくという。固形墨は淡墨にすることによって、濃く磨った時には見られない青や紫、茶色といった色が見えるようになる。

 淡墨を作るときは最初から大量の水を用いて薄く磨るのではなく、一度濃く磨ってから徐々に水を足していき薄くしていく。墨汁の場合は数滴垂らした墨汁に徐々に水を加えて好みの薄さになるよう調整していく。